捕食レベルとクラッチフッキング



バラしては悩み、ラン成功で至福の時を過ごす・・!

皆様、良いルアーフィッシングをお楽しみでしょうか?



ここではシーバスや青物たちがルアーに対してどんな振る舞いをしているか想像して欲しいです。


フィッシュ・イーターたちはベイトを見さえすれば直ちに襲い掛かるわけではありません。

普段の彼らはストラクチャーの影でじっとしていたり、

なんとベイトを無視してゆったり泳いでいたりします。



ところがある時彼らは突如として豹変しますよね!

つまり捕食行動は彼らの生体内で勝手に起動される我々の知らない特殊な状態なのだといえます。


もちろんルアーに対する反応にも様々な程度があります。

それは目線すら送らない無視状態から仲間を押しのけてルアーを丸呑みにしようとするパーフェクトバイト(完全バイト)まであります。



それは多くの気象環境、ベイト分布や生体条件にも左右されているはずですね。


そして

ルアーへの学習がなされているとさらに反応は読みにくくなるのですね。

もちろんルアーを初めて見たとしても違和感を察知することは多いでしょうね。


ルアーセレクトや操作を誤ると

いわゆる、スレ個体はなかなか口を使ってくれない・・・。

つまり噛まずにノックするだけで沈黙・・・なんていう状況になりがちですよね。



このようにバイトレベルは彼らの「気分」としか表しようの無い継ぎ目の無い変化です。
(ルアーによるアピールはそんな背景の下でのせめぎ合いというか悪あがきでもありますよね(笑))


しかし厄介なことにその攻撃には

完全バイト(噛み)と間違えるような強いアタリを発生させるファジーな攻撃

が含まれています。

例えば

「ルアーをちらっと見るだけ」

「ルアーを追跡はするが触らずに引き返す」

そして「鰓によるノッキング」をするが噛まない・・。

などがあり、この最後の「エラノック」が問題になるのです。

エラノックでは噛んでいないのに中途半端に掛かってしまうことが多いからですね。


このエラノックは高速の反転を伴いながらの動きが多く、

アングラーには強い衝撃が伝えられるためがっちりと噛んだという印象が与えられがちなのです。



しかしスレ掛かりは所詮スレ掛かり、

胸ビレ周りの柔らかい位置に掛かれば別ですが

エラの上部や頭頂部の硬い領域に掛かった場合はやはりバレやすいのです。



そしてその位置でバレた場合は魚が逃げ去っているためになぜバレたかを確認できないのです。




ボーグルアーはスレ掛かりに対しても有利ではありますがやはりスレ掛かりはバレ易いのです。


特に同じポイントを長期間攻撃しているとルアーへの学習が進んだ個体が溜まってきます。



すると

アタリが来ても乗らない、
衝撃でユニットも外れているのに乗らない、
乗ってもバレ易い

という状況が増えてきます。


それはそうです、噛んでいないと考えられるのですからね。
(注意深く観察していただければエラノックはしばしば見ることができます。
またスレ掛かりであっても口の周囲に針が掛かるとと完全バイトフッキングのようにエラ洗いをしてきます。)



そして新しいポイントであっても付近のメジャーポイントで頻繁な攻撃を受けている個体が周回しているケースもあります。


「バイトレベル」には特定しにくい背景が関わっていることが多いのです。



これらを把握された上でランディングに結びつく攻撃を模索して欲しいと思います。

前後フックのどちらかが口内に掛かればクラッチフッキングは非常に安定した取り込みをなすことができます。

フレッシュな個体にベストなプレゼンテーションができればほぼ100%ランディングできると言っても過言ではありません。

新潟のBFT古源さんも遊ばずに取り込むようになってからはほとんどバラしていないとのことです。
(新潟は困難なフィールドですが遭遇する個体はフレッシュな個体が多いのかもしれませんが・・。)



クラッチフッキングを無意味にしないように、

深いバイトを得られるように


ボーグルアーにはよりヒットしやすい躯体のシルエットが彫られ

そして食いの立つ泳ぎが与えられています。


ついでながら

私の個人的な思い込みに過ぎないかもしれませんが

彼らが本当に本気でバイトしてくるとき、

彼らは

それがベイトであっても、

ルアーであっても

決して食い損じることは無いと思っています。


ボーグルアーの性能をさらに引き出して頂ければ幸いです。

ボーグルアーフィッシングをこれからもご堪能ください。



有限会社オプセル