ボーグ・マン 釣行レポート
伊藤桂一 さん (新潟) (ハンドルネーム ケケチさん)
山本さん、初めまして。
ボーグルアーで初めてスズキを釣ったので報告させていただきます。
以前からボーグルアーの存在は、BFTのSADAさんを始め、有名アングラーの皆さんが使用していたので知っていました。
私も以前から欲しかったのですが、なかなか売っていないのです。
売っていても気に入ったカラーや、機種を店頭で入手するのは大変困難だった為、購入する機会を逃していました。
しかし、11月下旬にタモ入れ寸前でのバラシ(私の悪い癖)が相次ぎ、これを期に新潟で爆発的に普及しつつある「ボーグルアー」を購入してみる事にしました。
使用当初はどの様に使ってよいのか解らず戸惑いましたが、なんとなく泳がすコツを掴みかけた12月6日。
ピックアップ寸前で無念のミスバイト・・・あちゃー
懲りずに12月7日。
Falcon LB/IRON
SSで広範囲を引き倒すが反応無し。
単発ボイルを発見!ベイトが小さいのでLittle John-HSを選択し、子気味良い「プルプルアクション」をロッドで感じ取りながらファーストリトリーブ。
そして、一瞬ステイさせた瞬間に「モゾッ」と触るようなバイトにアワセを入れる。
ヒット〜!!
初ヒットなので、全く勝手がわかりません。
「クラッチフッキング」している事を前提に強引にファイト!
鬼門のネットイン直前の突っ込みにも力技で浮かせましたが、全く問題なく無事ネットイン。
フックはフロントが下顎の舌先に、写真では外れていますが、リアが下顎左外へクラッチしていました。
これに味を占めて12月9日。
今日はベタ凪なのでFalcon LB/IRON SSの引き波で広範囲をスローで探るが反応無し。
ルアーをLittle John-HSに変え、ロッドを立ててのスローリトリーブ。
「グツッ」と根掛かりのようなバイトで反射的にアワセ一発。
またまたヒットー♪
2回目のヒットなので、ファイトを楽しむ余裕がありました。
今回は下顎を挟む様にクラッチしています。
これじゃ〜絶対に外れないな。
12月12日はボーズを食らい、流石に今年もこれで終わりか?
と、思った12月13日。
今日はBFTのSADAさんに、色々とご教授頂きながらの釣行。
今回は大場所のドン深にも拘わらず、最初から相性の良いLittle John-HSを選択。
ロッドに「プルプルアクション」が伝わるギリギリのスピードでリトリーブすると・・・
「モサッ」とロープに根掛かり(泣大事な当りルアーを無くしたと思いましたが、軽く竿先で聞いてみると「クンクン」とヘッドシェイクしていました。(笑
あれ〜?ヒットしたかも〜!!
アワセを入れて戦闘開始です。
沖でエラ洗いするのでサイズは期待していなかったのですが、Getしてみたら結構良い型!!
うわー、あと1cm足りない。79cm
画像では外れていますが、今回も下顎左右一文字にクラッチしています。
その後、FalconでSADAさんも1本Getし、今日は仲良くダブルクラッチです。
この3本でボーグルアーの実力が「噂から確信」に変わりました。
最後の詰めの甘い私にとって、このルアーは何処にでもある釣れるルアーではなく、「ルアー兼ランディングツール」だと思っています。
伊藤桂一 様
初めまして!ボーグ山本です。
このたびは遊動ルアーをお買い上げいただきありがとうございます。
氷点近い寒風が吹く中、皆が眠っている時間、ヒット情報も薄いフィールドで見事に連続ヒットさせランディングして頂きビルダーとしてこれに勝る思いはないです。
ケケチさん(と呼ばせてください)がご自身のブログで「ランディング・ツール」と書いて下さったように遊動ルアーは通常ルアーとは大きく異なります。
独立し、連動して働く二つのメカを内蔵しているからですね。
一つは泳ぐための、一つはランディングするためのです。
ブレーキを掛けると慣性力を電気に変換して蓄え次の加速のために再利用するハイブリッド・カーと似ています。
ボーグでは引き合いパワーの一部を前後フックで魚体を挟み、確保する力にシフトすることで高いランディング力を発揮します。
言うならばハイブリッドルアーなのですね。
ランディングされ、引き合いが不要になればフックが外れることがあります。
それでも良いのです、魚体を確保できれば・・です。ね?
もちろん取り込みはフッキング性能だけで決まるものではありません。
ドラグオペ、ネット操作はもちろん魚の活性、スレ具合、そして水流やトゥイッチのタイミングによってもバイトの焦点がずれ、バラシが起こりやすくなることもあります。
しかし、それでもなお長いスタンスでご使用頂ければボーグが大きなメリットをもたらしていることを実感して頂けると思います。
それはボーグがリリースされた当初の4年前から、変わらずにリピートして下さっている多くのユーザー様がおられることで分かります。
皆さんにとりましては初代ボーグ・フィールド・テスターの宇土さんや多くのBFTの皆さんがウェブを通して現在も変わらず活躍してくれていることで感じて頂けると思います。
少し横道にそれます。
製造のプロセスを知っている私以外に誰も説明できませんので(笑)この機会に補足させてください。
ボーグが2つのメカを内蔵するためには長い試作期間、倍の製造工程、倍の金型が必要でした。
そのためシンプルに言いますと本来は倍の定価にすべきでした。
しかしそれではあまりに皆さんのもとに届きにくくなってしまいます。
それでやむを得ずウェブ通販による販売をベースとさせて頂きました。
ですから常識的な流通で取り扱って頂くことや豊富な広告は行えないことはわかっていました。
(ただしルアー専門誌の各誌さまには釣行記事を掲載していただき助けられています。)
仮に通常ルアーと同じような製造原価であれば通常の流通にお願いすることが出来ますから規模や営業のやり方によってはもっとメジャーになれたかもしれません。
その場合粗利益の半分を流通(問屋さん)や広告(雑誌広告)、またフィッシング・プロと呼ばれる人気アングラーさんにお支払いできたでしょう。
それによりより多くの店頭に並び、認知は進み人気が出て親しみやすいものになっていたかもしれません。
しかし販売価格を抑えるためにオプセル社はそれら有力な営業手段のすべてを放棄したのでした。
このようにオプセル社はBFTやユーザーさんの力をお借りして、無謀ながらより面白く高性能なアイテムをよりリーズナブルにお届けすることに挑戦しているのです。
今回、ケケチさんがボーグをご購入頂いたことがより多くのアングラーさんに還元しうる力を与えてくれています。
ですから月並みの言葉ではなく本当にご購入いただきありがとうございます、とお伝えしたいのです。
日本から海外に向けて面白く意味のあるルアーを伝えてゆくために力をお貸しください。
これからもよろしくお願いいたします。
追伸
またいい釣行が出来ましたらお知らせください!
ボーグ山本より