2007年5月29日  ボーグ・マン 釣行レポート
 from 伊藤桂一さん  (新潟)


いつもお世話になっております。

フォールエンドシルバーでまた釣れましたのでご報告します。

今回は、BFT古源氏を道連れに、オールナイト釣行を決行しました。

PM10:00頃からキャストを開始するも、一向に当たる気配もなく日付が更新されました。

初アタリが有ったのがAM1:00頃、


その後しばし休憩をし、AM2:00に再度同じ場所を攻めると出てくれました。

今回のスズキはかなり引いてくれました。

場所が激流の流芯付近という事も有り、出ては巻いても繰り返し。

およそ10分弱の格闘の末、83cm 4.5Kg ランディング成功です。



正直、今回ばかりは長期戦の為「もうダメだ〜絶対にバレる」と思っていましたが、ランディングしてみると、魚が暴れれば暴れるほど益々深くガッチリクラッチしているのが見てわかりました。



それにしても、ココ最近のフォールエンドシルバーは、いい仕事をしてくれます。

ルアーチェンジもせずに、最初からずっとこのカラーで投げ通しています。

それ故に、益々ルアーロストの危険が増えました(笑

最後に、Falconを使うきっかけを与えてくれたSADA古源さん、フォールエンドシルバーのヒントを与えてくれた荒木さん、
そして、変なカラーでも一生懸命塗る?削る?ってくれたOPCELL社さんに感謝の思いでいっぱいです。

まだまだランディング率100%は続きます。





伊藤桂一 様(ケケチさん)

連続のグッドサイズターゲット・ランおめでとうございます!
いい釣りされてますね。

このカラーは斬新かつ大胆なコンセプトでした。
これをBFT荒木さんのヒット画像からイメージされたケケチさんに驚かされました。
メーカーは比喩的には製品のエントロピーを減少させてゆかねばならないのでこのコンセプトは通常は受け入れられにくいものでしょうね。
しかし一方で美は乱調にありという和の洞察もあります。
ケケチさんからご提案頂いたとき、違和感をやや越える期待感が沸き起こったのを感じた山本です。

晩秋についえ去ってゆく落ち鮎を模した伊豆松崎ボーグ・マン仁さんの"フォールエンド鮎"をさらにデジタイズし最高にハイパーな人工ベイトとしてボーグ・フォールエンドシルバーが生まれました。
おそらくシーバスたちはこの枯れたSB/Ironを見て、生のベイト以上の何かを見ていると思えます。
現代のリバー・・太古の昔からけっして存在することがなかった都市の幻光の中で
CGで設計された妖しいバーチャル美女のようにフォールエンドシルバーは誘ったのでしょう。
この丸鱸は現実を超えるアイドルにバイトしたのかもしれません。

その成り立ちが静岡と長崎と新潟と、
そしてそれをつなぐインターネットコミュニケーションによるものだとは一切関知しないまま・・・(笑)




ボーグのクラッチフッキングが10分近い激しい取り込みを守りきることがよくあることも確認して頂けたと思います。
先日5月25日〜27日までの私のランディングでも波が当たっているテトラの表面から岬を回しこんで静かな内湾まで魚体を誘導しました。(引きの反対方向に逃げようとする習性を利用)
波と風の強い表では一人取り込みは困難と判断したためです。
その間には激しいエラ洗い、絞込み、テトラとの接触、戻りなどのいくつもの難関越えが含まれ、全て7分〜10分程度のファイト時間を要しました。

これだけの長丁場を確保しきるためには通常はもっと深い傷を伴うフッキングが必要になります。
しかしランディングされた魚体は意外と深手を負っていません。
より確実に魚体を掴み、しかし必要以上には魚体を破壊しないのが遊動フックルアーだからです。

その理由は魚体のフッキング位置に加えられる力が引き合いの力より大きくなりにくいからです。

例えばくぎ抜きの場合などを思い浮かべてください。
テコで引けば強く刺さった釘も軽く抜けます。
引きの力が釘に接している先端で倍化されているから引き手は軽く感じるのです。
ルアーボディーという棒状のテコを介しているためにアングラーは釘、つまりフックに発生している力を感じ取れないのです。

ボーグを使えばどの力までフックが耐えられるかも感じ取れるようになります。
圧力が等身大だからです。
そして魚の側からみてもカンヌキで傷をむしりとられるような乱暴な取り込みを無意識にされてしまうことが少なくなるとも言えるでしょう。
ターゲットが大型化するほどに魚体は重くなり、慣性質量が増大するため局部で発生するテコの有害性は高まります。
等身大のトラクションで引き合えば重いターゲットを感じながら針を伸ばすことなくじっくりと寄せられるのです。
このようにボーグはタックルパフォーマンスの限界を引き出し、魚体をより安定した最大の力で引き寄せることができるのですね。



それと私はスナップ破壊を警戒しているのでBFT荒木さん、宇土さんたちと同様すべてフリーノットで通しています。
20グラム前後の軽いファルコンではノットのループ部の疲労は殆ど起こりません。
またあまり頻繁なルアー交換はしません。
フック研ぎと交換はわりと多いですが・・・。
針は大切ですよ。

カラーやバージョンを変えるときはフリーノットを縛りなおす位の余裕が必要かもしれませんね。
間合いが開いて次の一投でヒットなんてことも多いですよね(笑)

フォールエンドシルバーはそう滅多に出会えるコンセプトではありません。
新しい視点を与えていただきありがとうございます。
またこの機を大切にして頂けて嬉しいです。
この斬新なカラーとボーグメカニズムを思いっきり楽しんでください。
これからのハイシーズンにはまだまだドラマが待ち受けている予感がします。

引き続きよろしくお願いいたします。


ボーグ山本より


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