ボーグ・マン レポ

柴山益行 さん  (名古屋)


2006年 8月2日

着いたばかりのフェアリーSSでの今朝の釣果です。

片方はボーグでの自己最小記録、21.3cm

(画面からの比率計測 134ミリ÷56.5ミリ×90≒213ミリ)

もう片方は40cmに満たないくせにオスプレイ丸呑みでした(笑)(丸呑みされたのは初体験でした)
 
テレ〜テレ〜とデッドスローで引くと、フェアリーSSは水面直下をヨレヨレと艶かしくウォブリングしてくれます。

最小記録はちゃんとフロントフックにフッキング、




丸呑みはデッドスロー+軽いトゥイッチ後の間に、ゴンでした。

ユニットはそのままでフロントが口内、リアが上唇にフッキングしてました。



 

たとえこんなチビが丸呑みしても、バーブレスボーグならフックユニットを外せば簡単に針が外せてチーバスも弱らずリリース出来ました。

junpeiさんのブログ書き込みの実証にもなったと自己満足しております。





柴山益行 様
rinyosiさん
レポありがとうございます!

画像比率計測でおおよそのサイズを算出させていただきました → 21.3cm。
これはボーグのシーバスミニマム記録かもしれません。

スレではありませんし無謀なシーバス君ですね。
私はファルコンで25cm程度の平セイゴを釣ったことがありますが・・・。

2尾目は時々見られるケースですがボーグでは少ないように思います。
しかし普通はこの飲み込みは針を外すのが非常に困難なのですね。

あの状態のフッキングの場合、口の方を破らないとルアーを回収できないことも考えられます。
時間も掛かりますしリリース以前の問題となる可能性もありますね。

多くのエキスパートの皆さんもそれは触れたくない経験であり、胸に沁みて思って頂ける事と思います。

ボーグがボディーを後退させることができ、その代わりにニッパーを入れることができるビハインドは実は魚にとって神の助けとなる場合が多いのです。
もちろん蘇生できないケースもありますが、確率的に遊動フックルアーのフッキングはデメリットにならないことが多いのです。

またダブルでフッキングすることは、シングルより傷への圧力が分散され深手をおわせる確率が減ります。
針の山である恐ろしそうな剣山よりも一本飛び出たくぎの方が見た目以上に危険であることと同じです。

通常は深くフッキングした場合により多くランディングされます。
拘束され深く刺さった針を外すのは容易ではないと思います。

ボーグがランディング後にフックアウトする事が多いのは圧力が分散され魚体を貫通することなく爪の先の閉鎖圧で掴み取っているからと考えています。
柔らかい位置なら刺さりますがボディーが無いので刺さっても外しやすいのです。
通常はバレやすい硬い位置へのフッキングでも閉鎖圧により「掴みランディング」しますからこれによってもランディング率が加算されていると考えられます。

そして取り込むというメリットはアングラーに釣果をもたらすだけではなくリリース可否の判断を含めて資源の無駄を防ぐことにつながります。
というのも引き合いでフックアウトしたからといって逃げた魚が必ずしも生き延びるとは言えないからです。

目の損傷に関しては片目でも生き延びる可能性があります。
片目の個体によるヒットを2度観測しているのが根拠です。

しかしフックアウト崩れのテイルフックが喉下や胸鰭まわりを切り裂きながらブレイクしているケースは厳しいと思います。
それでもルアーは何事もなかったように平然と戻ってくるでしょう。
で、「ナチュラルリリースしちゃったぁ」とか気楽に言う人もいますが仮に喉下まわりへの深手が残ればそこは実は出血が非常に止まりにくいのです。

ほつんと穴が開いているだけでも、少しづつ血が漏れ、やがて人知れず死んでゆく場合が多いと思います。

そのようなフッキングはボーグでも起こりえます。

しかし魚体を確保できれば少なくともその死は無駄にはならないでしょう。
ボーグはランディングされるケースが増えるためにフッキングの様子も観測されやすいのです。

見えない水面下で何が起こっているかは想像力を働かせることによってしか伺うことはできません。

今回の柴山さんによる呑み込みからのリリースは貴重な実証例だったと思います。

お疲れ様です、

ボーグ山本より



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