オプセル社 レポート 2009_12_2〜6,7


SB/Ironの有効性  その軽さの理由は?




12月2日
南伊豆の子浦にお住まいの村石さんがルアー教室を体験されたいと言うことで単独参加でのレクチャーをやらせていただきました。

松崎町観光協会が主催するオンリーワンフェスタの一環として
オプセル社が担当させて頂いていますが、それを検索からアクセス頂いたのでした。



お話を伺うと彼は子浦にある「サウスウィンド」というシーカヤックステーションの指導員さんでした。


キャスティングのレッスンは夕方からのスタートでした。(左が村石さん)
村石さんはもうかなりルアーされているようでさほどのレクチャーは不要でした。



といいますかシーカヤックによるルアーフィッシングの可能性も追求されていることが分かり
急遽、(翌日)乗せて頂くことになりました。


シーカヤック指導中の村石さんとアシスタントさん




正統派のレクチャーを受け、山本初シーカヤック!
これは快適だ(^-^)v




これはヒラもいけそうだ・・



しかし今期の例に漏れず魚がいない様子。
(魚が回っていれば陸でもヒットがあるという見方もできますが・・)


湾奥や
港と磯との境界や、
風の落ちたうねり残りでは地磯から狙えないポイントを開拓できるので今後に期待です。


ただし波の上がり具合との兼ね合いになるので安全面での基準を作るべきと思われました。


基本として
底物やオフショアー青物では穏やかな日にビハインドがあるのでそこは確実にメリットがありそうですね(^-^)v






12月6日朝

今度は村石さんが磯ヒラに挑みたいということで待ち合わせて近くの磯に出ました。





サラシは十分です。



しかしアタリなし・・。

この岩はくるぶしまで波が被ります。
片足でフラミンンゴ受けすると楽ですが常に次の波を見ています。

もし「次の波は厚い!」と読めたら沖で発見した時点で退避。

常に走れる状態がいいです。


しかし磯で走るためには
足元を、煙が立つほどしっかり見てください。



足元をどれだけ良く見て動くか?が全てのアングラーに高い安全性をもたらしてくれます。



魚がヒットしたときには。転びやすいので気をつけたいですね。




村石さんには銀ピカの魚を見て欲しかったのですがここでもノーヒット。




しかし磯はいいですね。
非日常が見えるからですかね。

あの水中に吐き出されている川のような流れの下や脇に付いている事が多いですよ。


オフショアから見て知っていましたが超奴級台風の波によって
ここの地形も大きく変えられていました。



そして一度のアタリもないという普通なら有り得ない釣行が終了。
村石さんには子浦近くにも沢山いいポイントがあることをお伝えし散会しました。



12月6日(日曜日)午後



一人で安良里方面に行って見ました。


するとポイントにはアングラーさんが一人。

ご挨拶し隣に入れていただきました。



間も無く「ルアー買いに行っていいですか?」といってましたので
留守番を頼まれたかと思い、
「ええどうぞ、一時間くらいはやってますよー」っと答えました。

後で考えたらとんと的外れな答えをしてた山本でした(笑)。


といいますのも
しばらくしてそのアングラーさんがファルコンを投げていることに気づきました。
「見たことあるルアーですね!」

すると 「こんにちわ、以前・・」

と工房に来てボーグ購入してくれていた鈴木さんでした!




ルアーはオプセル社に買いに来てくれると言っていたのだと、そのとき気づきました。

「いやあ装備してサングラスされてたので分かりませんでしたぁ」の山本でした。



そのポイントもまた最高なサラシだったにもかかわらずノーヒット。



工房に寄ってくれた鈴木さんは狩野川ではかなりの数の丸鱸とやり取りされている様子で
その後のボーグ丸鱸釣行ではランディング率が明らかに上昇したことを伝えてくれ追加購入をしてくれました。



今度一緒に磯に行くことを約束し鈴木さんは仕事場のある伊豆の国市に戻られました。








12月7日朝


この朝、昨日の荒れが残りなんとか行けそうなコンディションになっていた伊豆西海岸。


魚がどのくらいいないのか(笑)、追求したくなってました。


しかしやはりめぼしいポイントにはベイト、ターゲットの気配は無く



このシーズンが今までと違うと改めて感じさせられました。







仕事を沢山残しているので工房に戻ることにしました。

するとその帰り際
波はかなり落ちていていましたがやや離れた堤防の先が気になりました。


こういう絶不調のときは以外と身近な港湾と磯の継ぎ目がいいです。


ダメもとで行って見ました。


ここにくるといつもの小鳥がおで迎えです。


私のリュックに乗って休んだり

以前はもしかするとコマシでも探してるのかなとも思いましたが違うのです。


仲良しの二匹は色が違います

♂♀のカップルですかね?

いつもこっちを見ています。

少しテレます。



伊豆の磯ではいつも人懐こいこの鳥の種類はわかりません。

青いほうの鳥は帰りにも車に乗るまでずっと付いてきました。

いつか肩に乗ってくれそうで可愛いものですね。






で釣れました(^-^)v!

いましたねぇ もはや西海岸ヒラは希有種。






特にサラシが薄い時にはアングラーは決して水中のターゲットから姿を見られてはいけません。




エラノックだけで終わった。
ルアーに付いて来るのが見えたが活性が低いせいか食わなかった・・・。
俺の鬼の必殺トゥイッチにも無反応で・・・(-_-;)

などなど、




ノーヒットのサイトフィッシングが伝えられることも多いですが
とりもなおさずアングラーさんは自らの姿を見られていた、

と言っているのと同じだと山本は思います。


水面は鳥に襲われるので彼らは命がけの真剣さで浮上しているのですね。



ターゲットの視線で

水中から丸見えになっているキャスティングを

なるべく見えないように組みなおすことができれば


ヒット率があがるかもしれません。





そしてここで最良のルアー選択としてファルコン128SB/Iron黒金オレンジベリーがあります。

これをお勧めさせていただく理由があります。




一例として皆さんがよく使われているアイマさんのような尾をあまり振らないロール系スイム機に慣れた方には

SB/Ironは泳ぎすぎると感じられるかもしれません。


しかしSB/Ironが本当の力を発揮する場面は

潮や流れの変わり目やサラシからの抜き際の一瞬にあります。





特に
ピックアップ直前のサラシの抜き際



その薄いサラシサーフェイスで数秒のヒラを打たせるための最適なボディーボリューム、
シルエット、
浮力、
水を掴み過ぎず、
潜らず、しかし水流に弾かれないリップ角度により構成された
総合的にヒラ打ちに適した躯体になっているのがSB/Ironです。
ヒラ撃ちとも書けるヒラ打ち。

これは釣れるアクションですよね。



静かなときは足元でゲットですね!
忍者になるんですね。







この日のアプローチはつぎのようなものでした。


まずポイントを遠巻きに観察しました。


いきなり仁王立ちになってポイントを覗き込んだりすることはありません。


魚がそこにいるわけですから

いると想定しているのですから

そんなことはしませんよね?



小鳥たちを撮影しながら立ち居地を決めました。





サラシが一番濃くなる位置を探し、そこからピックアップするイメージ。




沖や水中の根など魚が身を寄せられそうな位置に絡めてキャスティングします。

そこか、もしくはそこから魚を連れ出し足元のサラシで完全バイトさせるイメージです。




波が小さくなった瞬間にロングキャストしました。

なるべく大きなサラシにSB/Ironを迎え入れるため波タームの裏側でキャストします。




メディアムに軽くトゥイッチを入れながらSB/Ironをリトリーブ。



サラシの淵にたどり着いたSB/Ironがキュルキュルとフラッシングしながら徐々に浮いてきます。



ハンドルの回転速を少し落とし、吐き出されている薄いサラシの表層を軽く掴むようにヒラを打たせました。




その瞬間サラシ炸裂!




バフッという小さな爆発音と共に鋭く反転したヒラ鱸が黒金を消し去り、

代わりにドスンというショックを伝えてきました。

アタリです。




脇に挿しているロッドボトムを絞めるように腰を回しグンと重めのアワセを入れました。



直後にドバドバドバッとエラ洗いが起こり

跳ね上がった離脱ボディーの先でクラッチフッキングがセットされているのが見えました。


ヒットゥ!と一人なのに声が出ます。



伊豆の西面では久しぶりです!

クラッチが確認できたのでラインを切られない限り獲れそうです。

あらかじめ伸ばしておいたネット下まで魚体を曳航し右手にロッド、左手はタモで操作しネットイン。


フロントフックが口角に決まりネットで外れましたがテイルフックが顎下をサポートしていました。

完璧なクラッチフッキングでした。


2.5mとやや高いこの堤防でもスネーク・スタビライザーネットは全く楽に取り込ませてくれました。

魚を入れた直後から重くなるタモはロープでリフトします。

10キロ(以上)のターゲットでも折れたり抜け落ちたりすることがない設計です。





西海岸に平鱸がいないわけではないことがわかりました。








55cmくらい 1.74キロです。

小型ですが・・何か?(笑)





ご参考までに



ヒラ打ちのオペレーションでは


場合によっては水流を利用してリールを巻かないほっとけ状態にすることもできます。


ヒラ打ちが止まってもそのまま漂わせて次の波を待つやり方でも食わせることが出来ます。



基本性能として超高速リトリーブやハードトゥイッチングに対応するSB/Ironです。

遠投したSB/Ironにトゥイッチングを掛けたりファースト・リトリーブしたりすることで広くポイント全体にアピールを掛けます。



(ルアーに限らず水と異なる動きをするものには、ヒットの可能性があります。
活性レベルが高いとたとえばメジナ釣りの浮きにもヒットします。)



シンキング・ペンシルのように緩やかなウォブンロール、
場合によってはただ静かにフォールするだけでもヒットするのは
シンキング・ペンシルが水とほんの少し違う動きをするからだと思われます。

ウォブンロールするシンキング・ペンシルなら釣れるのは当然かもしれませんね。



適材適所は大切ですね

アピールにはやはり強さの違いがあります。

飽きさせない強いアピールがこの渋い状態には必要になります。

ファルコンのウォブンロールはやはり魚を連れてきてくれる力が強いのです。


黒金オレンジベリーの黒が光を吸い込み金が反転しながら放射するフラッシングと躯体のウォブンロールの相乗効果で魚を誘い込みます。

これは効きます。

今期の伊豆のように数が少なく活性が十分でないと思われるときにSB/Ironが独走することが多いです。



魚が少ないときに釣る。

私がいつもSB/Ironにこだわってしまうのは

こんな理由からです。


このシーズンの厳しさを知る方々にこそ

その違いは感じて頂けると思います。

これのコットンキャンディーがヒットさせた磯平鱸JGFA記録はこの機の強運を示してくれてます。







ルアーフィッシングの楽しみ方は様々ですね。


魚とのコンタクトがあればゲームとして満足できることもあります。



釣れなければがっかりのときもあります。

そんなランディング嗜好のアングラーさんにとっては完全バイトへのプロセスが最高のゲームなのですね。


見切られ挨拶代わりにコツンとやられると完全バイトが欲しくなりますね。




そしてキープする時だけでなく

釣果を仲間と共有したいときにもランディングは大切になります。



ガンガン釣れているときはともかく

厳しいときには

SB/Ironの必殺ヒラ打ちとボーグシステムのクラッチフッキングを

ぜひ稼動してください。

そして釣果をお寄せください。


お待ちしていますm(_ _)m。








村石さんは7日の午後にも釣行されたとのことでした。


早くヒットに出会えるといいですね!

シーカヤックのレッスンありがとうございました。


静かなオフショアーからのヒラ撃ちもテストしてみたいですね。










南伊豆子浦1524-2
シーカヤックスーション
0558-67-0911
担当 村石和美