2006年12月28日 BFTレポート 加地武郎さん
お疲れ様です!
明日も仕事なのにこんな時間です・・・(-_-;)
えーと・・・鳴門で2本でした。
50cmと75cmで2本ともゲッソリのガーリガリです(^_^;)
75cmの方はファルコンSB/IRONチャートで明確なアタリでガッチリとフッキングしたような
手ごたえがありましたが、ランしてみるとテールのみのフッキングでユニットもそのままでした。
フックはネムリ仕様の新品でユニットは毎回注油のスルスルもんなんですが・・・。
結構な暴れっぷりだったのですが不思議ですね。
50cmのはオスプレイ来光で!
これは前後のフックがユニット作動前にダブルでフッキングしたのか通常ルアーと同じ状態でした。
もし、ファイト中にどちらかのフックがはずれたとすればクラッチへと移行したでしょう。
今回もショートバイトはありましたが
引き合いまでのファイトでは無事ランディングに繋がってます。
ネムリがショートバイトを誘発することはないですかね?
低活性時にショートバイトがいつもより多いような気もしますが・・・
ノーマルフックとの同時比較はしてないのでわかりませんけど。
ほんの微妙な角度が大きな差になりますね!
ランディング性能は確実にアップすると思います。
ワンランクフックサイズをあげてネムリを入れるのはどうですか?
今回はそれを思いましたね!
この手の検証はめちゃくちゃ難しいし、時間もかかりますね!(^_^;)
まだまだ謎です・・・。
今から4時間ほど寝ます(+_+)
おやすみなさい(__).。oO
加地さんお疲れ様です、
まずはランディングおめでとうございます!
当たり前のように加地さん釣ってくれますがシーバス、そう簡単には釣れませんからね。
ショートバイトの不思議・・・
これは謎なんですね、
単なる私見に過ぎないのですが・・・
私は平鱸がルアーをエラではたいてゆくシーンを何度もみたことがあります。
ショートバイトはこのときのアタックノイズだと思ってます。
つまり「噛んでいない」ので正しくはノッキングと呼ぶべきだと思っています。
ここでは以後ノッキングと表現させてください。
シーバス、シイラなどのフィッシュイーターたちには沈黙状態から爆裂バイトに至るまでの曖昧で無段階、かつファジーなフィーディング曲線があると考えています。
そしてフィーディングは闘争本能と栄養補給メカ、筋力感覚維持機能、集団としての防衛本能などさまざまな本能のエレメントが組み合わされ発現する動きだとも考えています。
本来バイトには至らないような低い活性のときにいいいいボーグスイムなんかを見せられたり(笑)して捕食能の一部だけが励起されている状態もあると思います。
ノッキングは捕食の一部を成す一種の攻撃と考えられます。
シーバスのエラアタックは縄張り争いなどでも使われるんでしょうね。
また捕食時にも元気すぎるベイトをまずエラで引っ掛けてダメージを与えてから丸呑みにする、あるいは餌として適するか様子を見るという目的があるかもしれません。
いずれも口を使うということはベイトに栄養という命運を託すことなります。
その噛むという行為の重さゆえ用意されている防衛線、言うならば毒見(笑)ともいえるかもしれません。
噛む、食う、という動きは広いアタックゾーンの意外な奥の院にしまわれているゆかしい動きなのかもしれないのですね。
テレビでもフィッシュイーターと呼ばれている魚がベイトの傍でゆったり泳いでいる場面はよく見かけますが、襲っている場面は滅多に見ないですよね。
巷にあるヒット報告は釣れた時に為されますからフィーディングクライマックスの場面だけが誌面やウェブを占めているわけです。
しかし、その背後ではルアーとすれちがいながら、エラアタック(ショートバイトと呼ばれる)だけを残したり、全く感知せず無視されていたりする場面がはるかに多く存在していることが疑われます。
するとその群れや個体がどのフィーディングレベルにあったのか?は特定できないことになり、フッキング性能を評価する基準にノッキングの数は参考にできないことになってしまいます。
言い換えればヒットしうる状態にある個体に出会えることも大切な要素になる・・・→それは誰もが授かりうる偶然の世界。
しかし、ヒットするかしないかのフィーディング境界にある個体をヒットに持ち込める、粘りを含めた腕の差が釣果の差になる。
ということなんでしょうね。現実には。
ルアーに期待されるメンタルな役割は「アングラーの思いを支え続けられるコンセプトと性能を発揮してくれる信頼感」ということになろうかと思います。
ふと気づいたのですが、ネムリフックにはさらなる利点があるかもしれません。
まずネムリ系フックは噛んでもらわないと性能を出せません。
そのことが意外なメリットをもたらしてくれるかもしれません。
一方でノーマルフックはポイントが開いていますからアタリについてだけ見れば出しやすいのです。
しかしそのことは針先で体表を引っ掻いてゆくことになります。
浅掛かりは間違いなくターゲットに違和感、警戒信号となって広がってゆくでしょう。
ネムリ系フックは刺さるまでは警戒心を与えにくいですからフィーディングレベルが上がるまでポイントの活性を維持しやすいのです。
そして口に入ったとたんにがっちりと個体確保してくれます。
言い換えればバレやすいスレ掛かりは選別してはじき、警戒させずにティーザー効果を維持、活性を高めて本アタリ(本噛み)が出始めたときだけがっちりフッキングしますから結果としてより多くのヒットを確保できる可能性が見込めるのです。
遊動ルアーは今回は離脱しませんでしたね。(ラインはナイロンですか?)
しかしノーマルルアーとしてランディングできましたね。
特に新潟発ジャンクションカラーが瀬戸内を泳ぎシーバスを魅惑してくれたことは新鮮です!
齋藤俊広さん、来光で鳴門ヒットしましたよ!
テイルフック一本でかかるとフロントフックが2次フッキングしない限り通常ルアーと同じくパワー伝達が直線に維持されるため離脱しにくいです。
しかし遠い位置にフロントフックを懸架し魚体をこすりながら引き合うと高確率で2次フッキングしクラッチに移行します。
鳴門のように水流の早いポイントではダイオード効果により2次フッキングが起こりにくいかもしれません。
( 注:水流ダイオード効果 → 早い水流によってルアーと魚体の位置関係が直線状態に維持されること )
引き合いに持ち込めたアタリ(本噛みしてくれたヒット)はランディングできたようで前進ですね。
結論までにはまだまだ検証を重ねてゆくことが必要ですね。
寒く、仕事も待っていますし大変ですね。
しかし興味深いテーマなので加地さん引き続きよろしくお願いします!
あっ、それとインパクトアンカーに注油のメンテナンス実行してくれてますか!
あれクラッチフッキングが決まりやすくなりとても有効です。
ボーグ山本より
追伸
フックサイズについてのレスが抜けてましたm(_ _)m。
加地さんが言われるようにネムリを入れると僅かに半径(スナッギング半径)が小さくなり見かけ上やや小さなフックになります。
ならば小さいフックに落とせばいいではないか?という意見がでそうですが違うんですね(笑)。
ネムリフックはネムる針先の角度を描いているカーブした肩の部分でチモト方向に向かう刺通力を作り、そのカーブの内側に魚体を閉じ込める働きをするからです。
針先半径を越えるサイズが必要なのですね。
ただノッキングでも良いから、スレでも良いから何しろ引き合いに持ち込みたいという場合にはスナッギング半径は広いほうが針先は乗りやすくなります。
しかしクラッチフッキングが決まってもノッキングからのスレ掛かりはやはりバレやすいでしょう。
スナッギング半径のミニマムは噛んだ時に身切れしない厚みで口の内側を捉えることが出来ればいいでしょう。
いずれにしてもワンサイズ大きなネムリフックはトライして見るべきですね。
何が起こるかはやってみないと分かりませんからね。
今はトレブル12-1号を持っていないのでスティンガーST-36BC-1をネムらせて送ってみます。
スナッギング半径が広がってスレ掛かりからそのまま勝負に持ち込まれるケースが増える可能性はありますね。
あるいは画期的にマッチして爆発的威力を発揮するかもしれません。
届きましたらまた時間見てトライしてみてください。
よろしくお願いします。
加地武郎さん 釣行ダイレクトリンク
Kaji05.12.16-72HG
Kaji05.12.21
Kaji06_5_7satsuki
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