ボーグ・マン レポ   


柴山益行 さん  (名古屋)

8月16日

大阪ではブログに記載したように撃沈いたしました。ジグが落ちていく時のラインの変化で合せる釣り方には慣れと経験が必要なようです。
折角ご無理をお願いして送って頂いたジグボーグですが、使う余裕も無く終わってしまいました。申し訳ございません。
 
代わりにと言ってはなんですが、今朝長年の宿題の一つをやっと済ますことが出来たのでご報告いたします。
 
好調だったホーム木曽川河口も、最近は大変に渋い状態で、昨日は3時間粘って1ヒット1バラシでした。

今朝も状況を探る為2時半頃出撃しましたが、台風の影響なのか向い風が強く、中々思うポイントへルアーを打ち込む事が出来ません。

ここでの現在の当りルアー、オスプレイ/フェアリーSSは風の影響をまともに受け思うようになりません。

重量のあるジャックやスカイパスでは潮周りの関係で水深が浅く根掛かりの危険があります。
リトルジョンを投げましたが、風の弱い時にやっと狙った所へ辛うじて打てるような状況です。

また最近はこのポイントを攻めすぎた為か、はたまた直ぐ側のナガシマスパーランドで毎夜行われる打ち上げ花火の影響なのか非常にスズキの反応が悪く、極たまにチェイスはあっても、バイトには至らず苦慮しておりました。

 
風とスレを打ち破れる物は無いかと、スカイパス/SP シンペンを使ってみました。
これなら重量もあるし、またリップが無い分風の影響も少なく思った所へ打ち込めます。引き方で泳層の調整も出来て、動きも穏やかでスレたスズキには効くだろうと考えました。

釣り始めてから1時間半もたって反応が無かったのにシンペンを投入して3投目、よくやく待望の1本57cmのランディングに成功いたしました。



フロントフックが口の蝶番にガッチリ掛かり、リヤフックは下あごに掛かった綺麗なクリンチフッキングでしたが、アミで上げた後バーブレスフックなのでリヤフックは自然に外れて写真には納まっておりません。


 
春先にオーナーに無理をお願いしてシンペンを創って貰いましたが、半年掛かってやっと宿題が果たせました。有難うございました。


柴山 益行





いつもお世話になっております、

前回のマットピンクヒットに続き、今回はシンキング・ペンシルの、
そしてついにヒット&ランディングをゲットされました!

これはルアーフィッシングの基幹コンセプト、その初心に通じるステップアップと思います。

ルアーに深く入り込むにつれ、特にオーソリティーと呼ばれるようになるにつれて忘れてゆくものがあると思います。

それは新しいものにチャレンジする精神です。

いつの間にか
「ここではこれがベスト。あそこで何々は使えない。こういう時はああする。そこまでやる必要はない・・。」 
・・・・等々 。

新鮮な気持ちで「ルアーってほんとに釣れるんだ・・・」と受け止めていた遠い日々を忘れるのですね。
多くの名人さんたちは。

餌で釣ることにも工夫はあるのです。
しかしそれは「魚は餌を食べて当たり前」という分離できない原則の上の工夫なのです。
ルアーには素材としてその食べてくれる必然はないのです。

それを補うものこそが想像力です。
言い換えればルアーフィッシングは「無いかもしれないものを求め続ける」行為です。

そこには権威も慣れも奢りも不要。
ただ闘争心と共に透明で熱い期待があるだけです。

その初心、その原則は果てしなくルアーフィッシングとルアーマンを支えつづけているはずです。
ボーグの登場はそれぞれのルアーマンの感性に触れてしまうのかもしれません。
「ルアーはこうでなければならない」とするならばそれは既に既成概念になってゆくのでしょう。

柴山さんがシンキング・ペンシルを釣果に結びつけられたロマンに敬意を表したいです。

多くのアングラーが心の底で見失いがちなその感動はなかなか取り戻せない麗しい感覚だと思います。

柴山さんにこの思いだけは見失わないでいて欲しい山本です。
シンキング・ペンシルに命を吹き込んで頂きありがとうございます。



前回レポ 2006年8月6日 

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