BFTレポ 2008年4月6日
お疲れ様です。昨日のレポです。
4月6日、市街地港湾部の小河川河口部へ釣行。
水上係留している知人の船に承諾を得て乗らせて頂き、
船道から岸際のブレイク周辺を意識してオスプレイJackでゲームを開始。
着水後8カウントほどでミディアムリトリーブでアプローチを試みること数投目に71cm2.5kgのシーバスがヒット。
係留ロープに巻かれないように強引なやりとりでネットイン。
クラッチフッキングが綺麗にキマッテいた。
その数分後流芯付近でヒット。
先ほどよりも重量感に劣るファイトから予知できた通りの65cm2.2kgのレギュラーサイズ。
さらに5分後、ルアーが流芯から岸際にさしかかった直後にヒット。
ガツン!と元気一杯のヒット。
あれれ? クラッチフッキングしていない。完全なモノフッキングだ。
2本のフックが一瞬にがっちりと魚体をホールドしてしまったようだ。珍しいケースだった。
この魚が本日最大の72cm2.7kg。
クラッチフッキングの確実なホールド性に完全に依存し、強引なやり取りを要するこのポイントへ何ら不安なくオスプレイ兄弟のみで
アプローチしたわけだけに、一瞬ドキッとした。
ノーマルルアーなら極当り前の状態なのだが、
ボーグシステムによるクラッチフッキングに馴染んでしまっている自分には、非常に違和感を感じたのが正直な感想だった。
船を降り、船底から飛び出してくるであろう個体を狙ってレンジMで気分を変えてアプローチを試みる。
しかし、今日は魚が元気に捕食活動に出てしまっているのか、船底からでてくる個体に出会うことはなかった。
ほとんど河口に位置する常夜灯周辺へ移動。この辺りは水深があまりないので、ルアーを再びJackにチェンジ。
今日大当たりのRHパールでキャストを繰り返す。
着水とほぼ同時にスローなリトリーブ。
時々一瞬のポーズをプレゼンしてみる。
暗部側にスタンスをとり、明部から暗部に角度を変えながらトレースする。
66cm2.4kgをランディングした後、まずまずの重量感のあるファイトを見せるシーバスをヒット。
しかし沈んでいた正体不明の障害物に絡んでしまい、痛恨のラインブレイク。
1本しか持っていないJack・RHパールをロストしてしまった。
ましてや本日大当たりだったのに。
仕方なく持ち合わせていたパールチャートにカラーチェンジ。
すぐさまヒットしたが50cmにサイズダウン。
ちょっぴり血が上り、コットンキャンディーに更なるカラーチェンジ。
結果は大して変わらず、50cm前後が次々とヒット。
地合に恵まれたのも事実だが、Jackのアクションがシーバスを魅了したことに疑う余地もない。
トータル90分で15ヒット12ランという納得の結果でした。
遠・中・近距離を問わずキャスティングディスタンスをコントロールでき、
レンジも水面直下から中層以深を思いのままにキープできるJackは、自分には相性が抜群であると感じている。
水深1m前後までのポイントでは、もう少し沈下速度の遅いLittleJohn、
2.5m以上あるポイントではSkypassを多用しているが、
その中間的な水深ではJackが非常に使い勝手がいい。
オスプレイ90ディープ・クルーザー レンジ-MやDでのファイトを早く体感し、レポできることを期待し、またフィールドへ通います。
BFT 藤田千明
藤田さん、連続ヒットおめでとうございます!
ジャックHS良かったですか?!
ジャックHSと言いましても初めての方にはなんのことか分からないですね。
9センチ、スローシンキング、ハイスピード対応の遊動ルアーのことです。
9センチはすべて オスプレイと呼ばせて頂いていますが名前はあまり気にしないでください(笑)
9センチ遊動ルアーには大きくは4種のバージョンがあります。(ディープ系はここでは触れません)
1] フローティング(フェアリー)、
2] サスペンド(リトル・ジョン)、
3] スローシンキング(ジャック)、
4] ファーストシンキング( オスプレイ/Sky pass)があります。
それらに「HS」がつくとハイスピード対応機ということになります(リップを立てない方向に角度チューニングしています)。
ついでなので
12.8センチ機についても書かせてください。
基本バージョンはこちらも4つです。
1] 12.8センチ リップの小さなフローティング(ファルコン128 SB/Iron)
2] 12.8センチ リップの大きなフローティング(ファルコン128 LB/Iron)
3] 12.8センチ リップの小さなシンキング(ファルコン128 SB/Sky-pass)
4] 12.8センチ リップの大きなシンキング(ファルコン128 LB/Sky-pass)
以上がボーグルアー128ミリの主力機の内訳です。
少し横道にそれましたが藤田さん、72cmの個体はクラッチフッキングに至らなかったようですね。
そのフッキングの様子に驚かれたとの事・・・。
本来、フッキングはフックが為すべき働きなのですから離脱したフックユニットによるフッキングは自然なはずです。
餌釣りでさえ針に餌が付いたままあがってくるとがっかりしませんか?
通常ルアーでボディーごとフッキングしている様子は見慣れているかもしれませんが藤田さんが改めて感じられたように
本来は無理があるとも言えるのです。
というのも昔の伊豆では平鱸は竹ざおに結んだテグスの先に弓角(ゆみづの)をつけたもので釣っていました。
よく釣れたものだと感心しますが竿+テグスの半径に制限された釣りでした。
しかし近代になって出現したリールによってテグスは長さの制限から開放され、攻撃範囲は著しく拡大し、
さらにドラグのライン放出機構により極限のライン強度を活かしきることが出来る様になったため
アングラーは素晴らしい釣果を得られるようになりました。
つまりラインシステムはとうの昔に遊動化していたのです。
ルアーボディーとフックの関係における同じ進化がボーグルアーに当てはまります。
これは改良ではありません。
構造のジャンプです。
始めからリールが標準だった人には想像しにくいでしょうがリールを初めて竹ざおに乗せたとき、そこには確かに違和感があったことでしょう。
私はその過渡期を過ごしました。その「違和感が普通になってゆく過程」を体験しています。
ボーグルアーを見て、まだ多くの人々はその「初めて」に戸惑っているのかもしれません。
この慣れと守りの仕組みは本能レベルの働きなので昔も今も変わらずに誰の心にもあるのですね。
そして藤田さんの中ではクラッチフッキングこそが「新しい普通」になっているようです。
単純であることとシンプルは同じではないですね。
制限を解かれ、それぞれのアイテムが最大の力を出し切れる形こそがシンプルなのかと思います。
生き物はつるっと見えてその内側に想像を超えた仕組みが潜みシンプルです。
メカが最高の性能を出し切るために巧みな仕組みが要されて当然です。
手入れが必要で、高価で、時折トラブルも起こします
がリールを使うメリットに疑いを持つ人は今ではほとんどいないと思います。
(一部ではテンカラ釣りなどに見られる一体システムの良さもあるのですが・・)
ところでクラッチフッキングの起動率は統計で約90%です。
12尾ランディングで約一尾はクラッチフッキングに至らずフック一本のモノフッキングや離脱しないケースが生じます。
離脱しないケースはフッキングに過大なストレスが掛からなかった事が理由と考えられますがスナップを使用していると本来離脱していたはずのヘッドアイがスナップによってクロスロックされ、遊動ルアーの性能が抑えられてしまうことがあります。
頻繁にルアーチェンジなされたい場合はかまいませんが、ここ一発のヒットに掛けたい時はフリーノットでのご使用をお勧めします。
藤田さん、ジャックHSはハマリますね(笑)
ディープ・クルーザーに移りにくいかと思いますが適時トライしてみてください。
レンジ-M レンジ-D共にヒット率高いです。(高場からのテクトロにも威力発揮します)
引き続きよろしくお願いします。
山本より
藤田さん釣行ダイレクトリンク
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