ボーグ・マン レポ   平成19年7月21日 朝


柴山益行 さん  (rinyoshiさん 名古屋)


今朝の映像です。
昨夜又雨が降りました。本降りだったのでこの雨ならポイントは独り占めだと思い土曜日にも係らず出撃しました。
思ったとおり誰も居ません。
暗いうちはサッパリ当りも無く今日はダメかなと諦めかけていました。

5時を回りすっかり明るくなりましたが、水色は昨日よりも濁っているし雨なので未だチャンスはあると諦めず粘りました。
今日始めてのヒット、しかし乗りません。
暫らくして、又ヒット。
フッキングはしましたが、エラ洗いで外されてしまいました。
フックの先を確認すると、爪に立たない針先もあったのでヤスリで研いで再挑戦。
ヒット!アワセも決まりこれは貰ったと思いました。
中々の抵抗ですので昨日の奴よりはサイズアップしていそうです。
今日は慎重にネットで掬ってゲット。
61cmとホームではまあまあのサイズでした。フッキングも完璧です。




早速写真に収めリリースしました。
早々に宿題を完了できてホッとしています。
泥濁りにはこのゴールドラッシュ効きそうですよ。



柴山 益行






柴山益行 様

いつもお世話になっています。

見事な挽回ランディングでした!
ネイルアートのようなボディー。
セレブなラメの盛り付けが奥深い光のうねりとバブリーな波動を発生しているのかもですね。
なにやらおカネっぽい匂いもしてます。
シーバスもこの匂いにだけは弱いんですかね(笑)。
いや、冗談はさておき、金色の光は濁りの中で自然に見えますよね。
ルアーとは思えぬちくちくした感触が持ち味のゴールド・ラッシュですが、いけそうです。




それとアワセは
「一度だけ素早く、鋭く」
入れて頂くのがお勧めです。

表層でバイトしたときなどはバイトの動き、そして反転して水中に戻るための動きが共に連携されているため、すぐにはルアーを離さないこともあります。
しかし彼らのベイト識別は非常に早いです。
アタリが感じられたときにはすでに異物と認識し吐出行動に移っていると考えてよいと思います。
ですからアワセは早いほど良いと言えます。

アタリに一瞬でアワセられなかったときにはそのままピークのないねっとりとしたテンションによる引き合いで取り込んでください。
ガツンガツンさせた引き合いは取りこぼしが多くなります。
そして追いアワセはかえってバラシを招きます。
追いアワセは傷を壊したり針を外そうとする動きと同じなのです。

そもそも、アワセは
「針を乗せるためのアクション」
と考えるべきです。
針を刺し貫くための動きとしては荷が重過ぎるといえます。

なぜかといいますと針の乗った位置が口角などの骨組織のない柔らかい部位だった場合、また硬くても軟骨組織だった場合は引き合いだけで十分に深く貫通させることができるからです。

ところが、そこが硬骨の真上や歯の上だった場合はどんなに強くアワセても針先は沈んでいかないどころかかえって針伸びや針滑りを生じさせバラシにつながるのです。
つまりいずれの場合であっても針先を深く刺し入れようとする動きは無意味であり有害と言えることになります。

クラッチフッキングは針先が魚体に沈んでいなくても魚体を確保できます。
ですからトルクではなくスピードのある衝撃アワセで爪を立て、そこからクラッチフッキングに移行させやすくすることによってランディング率を上げることができます。
インパクトアンカー(Impact-anchor)という部品はアングラーがスマッシュするアワセを受け止め、魚体表面の針先に転送するための部品です。

rinyoshiさんは私がアワセを入れたシーンを目撃されたことがあるかも?しれませんが「バシューン」とスプールを逆転させながらアワセていますよね。
ドラグは滑ってもいいのです。
スピードさえあれば滑ってもスプールの慣性質量による衝撃を与えられるからです。
そのためには力を抜いた高速スィングでアワセるとよいのです。

ナイロンラインの場合は特にスピードが大切になるでしょう。
というのもナイロンはゴムのように伸びるためバルシブな十分な衝撃を針先に与えにくいのです。
またアタリが認識されるまでの時間差(タイムラグ)もPEラインに比べて大きくなります。
したがってルアーボディーの重さを利用して針を乗せるのが良いと考えられます。
引き合いになる前の針先とボディーの間には必ずといってよいほどクリアランス(隙間)や隙間角度が存在します。
そのクリアランスを利用してボディーを加速させスプリット・リングでボディーがロックされる瞬間に放出される慣性衝撃を利用してフックを打ち込みます。
するとやはり十分なスピードがないとアワセは意味がなくなります。
ナイロンでは操作に関係なくラインが鳥もちのように粘りついて「釣れてしまった」という経過になりがちです。
それがナイロンの良さでもあるわけです。
しかし対等に渡り合いながらターゲットを撃墜したいアングラーにはややもどかしいかもしれません。

またアワセ忘れやアワセ遅れはエラーの一種ですからアワセ遅れないようにしてください。
そのためには来そうなタイミングをルアー位置の推移を感じながら予測し、待ちます。

トゥイッチングを掛けている場合はそのリズムも予測の材料になります。
どのリズムで来るのかを体験しながら知っていくと良いです。
頭の中でキューンキューンとカウントを楽しみながらどのリズム位置で来たかをメモって忘れないようにしてください。
パターンが読めるようになってきます。

またダウンクロスでルアーが泳ぎを変える瞬間、ロッド角を変えてルアーが泳ぎを変える瞬間、ストラクチャーを抜ける瞬間、水流が強くなった瞬間等に集中して待ちます。

電光アワセが決まればクラッチフッキングが高確率でセットされ、ほとんどのヒットをランディング可能です。

百聞は一見にしかずといいますね(笑)
一例として以前アップさせていただいた動画ですがお時間許す方はそれをご覧ください。

 (07_5_20hit.mpg 3.584メガバイト)
上のアイコンを右クリックして「対象をファイルとして保存」を行ってから保存後のムービーファイルを再生してください。
再生にはメディアプレーヤーが必要です。

針先のケアーも大切ですね。
これからも貴重なヒットにリズム感覚を導入していってください。
リズムに添ったオペレーションをマスターして頂く事でボーグは最強のランディングマシーンとして命を宿します。
一期一会の出会いは、されど偶然に頼ったのでは滅多に確保できないのですね。
rinyoshiさん、引きつづきよろしくお願いします。


ボーグ山本より




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