BFT レポート房総  高橋健 さん


2007年9月18日

山本さん、お疲れ様です!

昨晩からのハードスケジュールの任務を完了してまいりました(笑)。

予報を見ると2.5メートル、南西風強。
過酷なコンディションが予想されます。
しかも娘が同行とのこと、釣行前から試練の開始です(爆)。


PM10:00ポイント着、いい感じに荒れている。
朝にかけての潮位は下げにヒットが集中することから、これを狙っての釣行です。

支度をし断崖を抜けた途端に烈風、一応、Skypassを中心に数キャストするも飛んでません。
それ以前に豪雨のように飛沫が顔面にそして強風で立っていられません。
危険を感じ撤収・・・。


さあ、どうしたものか・・・

色々妄想するも風が収まるであろう夜明まで仮眠することとしました。
・・・しかしスイッチの入った戦闘モードそう簡単には解除できませんでした(笑)。
航空写真でめぼしを付けていたワンド内のバージンポイントにて試みることにしました。




AM1:30干潮、ほぼ潮止まりからの開始。
シャローで航空写真のイメージのみの情報しかない為SB/Ironで探りをいれる。

3キャスト目、ゴンッ!
根掛りが一瞬頭を過ぎるがここ数回の釣行の欲求不満をこのアワセにぶつける(笑)。

おかげでバシッと決まりました!
立ち位置から5メートル程先でのヒット、エラ洗い連発、久しぶりに凄い臨場感でした。
ポイントを掻き回したくないので少々強引にランディング・・・フック口に入ってますよね?(笑)



早く勝負をつけつけてしまったため暴れまくって傷だらけです。60アップです。
これでスランプ脱出!?(笑)







撮影を済ませキャスト再開。

ソコリが過ぎ動き出し早々にまたしても眼前ヒット!

エラ洗いの音が静寂なポイントに響き渡る、サラシが無くても興奮しますね(笑)。

同じく強引にと思ったのですが中々の抵抗を見せてくれました。
あれれ?これは離脱していませんでした。フック1本危なかったです。

もしかすると1本目で少々ユニットが変形してしまいましたが装着可能範囲だった物を使用したため?
ともあれ無事2本目ランディング〜随分、金色のシーバスでした。



黄金アジならぬ黄金シーバス?(笑)綺麗でしたよ。
70アップです。
以後は掻き回してしまったのかノーバイト・・・十分です。




結果的に新規開拓、バージンポイント発見、これも釣りの醍醐味ですね。
日中じゃとても竿を振る気にはなれないようなポイントです。




とここまでで止めておけば有終の美を飾れたのかも知れないのですが・・・

やはり、風の収まったサラシに投げ込んでしまいました。
惚れ惚れするようなサラシが一面に広がっています。
これを見たら背中は向けられません(笑)。

ウネリがかなりきつくタイミングを合わせないと釣りにはならない。
バイトはない。
繰り返す、するとコンッと生体反応、

アワセるも乗らない。

更に繰り返すと同じようなアタリ、

ベイトにでも触れているような感覚、

これも乗らない。

暫し沈黙・・・

今度はグンッと重みが乗った・・・アタリ?

と思ったのもつかの間、アワセる間もなく何のテンションも無くなってしまった。

ルアー回収するとユニットが離脱。
やっぱり居た、

しかもオチョクラレタ(爆)。

過去2回、全く同じパターンで逃げ切られてマス。
スランプの元凶を思い出し2本のランディングの喜びはどこへやら。

必ず再戦します!

悶々たる日は続く・・・(笑)





高橋さん

お疲れ様です!・・心よりお伝えしたいお疲れ様です。
このケースはよーく分かりますね。
まずボーグが完全バイト(噛み付きバイト)を受け損なうことはほとんどありません。
乗らないケースは99%エラアタックと言えます。

コツンというエラアタックだけで乗らない。
しばらくして再び、様子見に来てノック。
三度目、やや強くノック・・運悪く少しだけスレ掛かりしてフックユニットが離脱、→違和感を確認され完全沈黙・・・。
これをバラシと呼んで欲しくないですね。

これは一つのポイントを集中して攻めているときに起こりがちなスレパターンの典型ですね。
特に開かれた回遊性のポイントではなく、特定の個体が縄張りを作りやすい磯や個性的な地形を持つポイントで多発しますね。

高橋さんとはこれまでもずっとこのことについて話してきましたから理屈的にも現象的にも理解してくれているはずなんですけどね(笑)。
それでも・・・掛からないという現実は受け入れがたいものです。

たとえ素晴らしいサラシが広がっていてもその個体は食いやすいサラシの淵に照準をシフトしているだけなので、こんな立派なサラシなのになぜ?・・・・という思いが募ってしまうかもしれません。
そもそも彼らにとってはサラシは普通の現象ですから冷静にルアーを識別していると推測できます。
とにかくその個体がいると釣れない状態が続きますから抜いてしまいたいのですね。

そのような状態になるとあらゆるリトリーブでいろんなサイズでどんなルアーを投げても反応は進みません。
一縷の望みとしてスレでランしてしまうことしかなくなります。



ですから私はフックに極限の研ぎを加えて最初のエラアタックでスレ掛かりさせてランしていました。
ダイアモンドシャープナーでは十分な鋭さが得られません。
唯一最高のタッチアップが得られるのがノコギリ目立て用の平ヤスリです。
日本古来の鍛えこまれた道具です。
壺玉ヤスリ製 75ミリ両刃スリ込鑢 

錆びやすいので包装紙ごと油をたっぷりと引いてフックケースに保管します。
研ぎながら針先に油が乗ってゆくので合理的です。

これで針先の外側をそっと舐めるように研ぎます。




内側は歪みが無い限りは極力整える程度にして、控えめに研ぎます。
研ぎのコツはヤスリを立てすぎないことです。
なるべくフックの鋼鉄線の延長線を感じながら全ての研ぎ面が一点で集結するようにイメージしてください。

ダイヤは粒で構成されているので点を描きにくいのです。
点で点を特定することは難しいからです。
ところが面と面をすり合わせると簡単に点が描けるのです。
平ヤスリは良く見ると線で構成された一種の積層刃物なんですね。
腺と腺の交点は当然、点になります。
点とはつまりポイント→つまり原理的に非常に鋭い切っ先を描けるのです。
このヤスリを当てた瞬間にその違いを分かってもらえると思います。

私は触れただけで吸い付くようなフックに研ぎ、スレた個体が様子見に来るときのエラアタックでスレランディングし、ポイントををリセットしてきました。
河川内でもスレが進みやすいですから魚体確保という意味でもこれは裏技として非常に有効です。
もちろん完全バイトしてきたときは必殺です。
この軽い、しかしデンジャラスな研ぎを3投に一度舐めながらトライしてみてください。






娘さんおおきくなったでしょ?
相変わらずの親子鷹釣行、まだ続いていますか!
いつまで付いてきてくれるかわかりませんが子供と楽しめる時間は少ないですから大切な時間でもありますね。
引きつづきよろしくお願いします。
次はスレシーさま乗ってくれますよう・・・・

ボーグ山本より





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